受託分析企業間の連携
当社では、依頼者の研究計画の全体を視野に入れて分析手順を立案、実施する体制も整えています。具体的には、プロテオミクスの実施に必要な基盤技術やデータベース情報を有するバイオテクノロジー企業数社との連携を進めており、依頼者からの多様なニーズにも柔軟に対応することができるようなりました。
企業連携の一例としてアフィニティービーズを用いた相互作用分子の同定をご紹介します。相互作用分子の同定は分子生物学の分野ではとくに重要なテーマです。分子同定に至る各工程をそれぞれ得意な要素技術をもつ企業が分担しながら実施し、企業単独では難しかった総合的かつ高度な分析受託を実現しています(下図)。参加企業とそのおもな役割は次のとおりです。
・(株)プロテイン・エクスプレス: リガンドタンパク質の選択と生産
・(株)ハプロファーマ: リガンドDNAの合成
・多摩川精機(株): リガンドの固定化、相互作用タンパク質の精製
・当社: 相互作用タンパク質の同定と計量
この連携では、窓口機関である理科研株式会社が依頼者からの要望や相談を一括して受け付け、要素技術の全部あるいは一部を組み合わせて分析手法を提案します。依頼者は各社技術をその整合性を取りながら利用することができます。
図.連携受託分析の組織図(相互作用分子の同定の場合)
窓口機関が依頼者からの要望や相談を一括して受け付けます。各分析機関の要素技術
を組み合わせて最適な実験手順を提供します。一連の工程を経て得られた解析結果は、
次の研究計画への有効な情報となります。
多摩川精機との連携の一例はこちら。